【各種潤滑剤の摩擦計測実験】
目的:各種潤滑剤による金属表面の摩擦係数の比較。
測定場所:兵庫県立工業技術センター
装置:Fig. 1 参照。
表面性測定機(トライボギアHEIDON-14,新東科学(株))
測定原理:Fig. 2 参照。
加重N で摩擦力F のときの摩擦係数μ は,μ = F / N
力検出器の電圧出力Y(V)とF(N)の関係は、 F = 20Y であるから,μ = 20Y / N
測定条件:分銅は100g。
接触板はステンレスSUS304 で接触球はベアリング球USJ2。
駆動盤の移動距離は10 mm,力検出のサンプリング周波数は500 Hz。
装置の設定条件はダイヤル48,支持固定ピン30。
【各種潤滑剤の摩擦計測実験】
測定方法: Fig. 3 参照。潤滑剤を塗布した接触板に対して,分銅で加重した接触球を接する。
接触板を固定した駆動盤を水平方向に距離10 mm 移動させ,このときの摩擦力を力検出器で0.002 s ごと(500 Hz)に電圧出力する。
スペクトル出力がほぼ一定となる動摩擦領域を適当な範囲で設定し,この範囲の平均出力電圧を求めて(式2)から摩擦係数μ を算出する。
なお,往復移動を繰り返し,適切な往復回数ごとに摩擦係数を計測した。